文鳥や手乗り肩乗り秋の空
ええ、一人暮らしなんです。
さみしいからペットでもと思って、
飼いはじめたんです。
本当は犬が好きなんですけど、
アパートでは飼えないもんだから。
最初は恐る恐るなんですが、
手に乗せたりしてると、
やっぱり情がわいてくるもんですね。
慣れてくると肩に乗ってきて、
耳をつついてきたりでかわいくて。
でもね、飛んでいっちゃったんですよ。
気持ちのいい秋晴れの日だったったから、
そう今日みたいな。
で、窓を開け広げていたんですよ。
そしたら、ぱっと飛んでっちゃったんで。
なんでもそうなんです。
いい感じになったら私のもとを離れる。
あら、お茶くらいどうですか。
どうぞあがっていってくださいよ。
え、まだ荷物を届けるところがある。
そうですよね、どうせ私なんてお荷物ですもんね。
そういう意味じゃない。
じゃあどういう意味なんだよテメエ。
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