皆さま、句会お疲れ様でございました。
ありんこ、諸事情があり句会にも反省会にも参加できずでございましたので、秋の日の戯れとして、この場を借りて3句ずつ「ありんこ選」させていただきました。
「兼題」
●骨だけの秋刀魚も笑う立ち飲み屋(sora)
*「骨だけの秋刀魚も笑う」という表現がいいですね。
●九重の菊抱えゆく古都の人(鉄飛)
*消去法で残した句です。
●九秋の時の流れに起伏あり(酔男)
*ホント起伏ありです。
次点
・九段下メトロに入る今日の月(一献)
・銀鱗をわずかに残す焼き秋刀魚(酔男)
「当季雑詠」
●風の盆指先だけが言葉持ち(鈴懸)
*これ、今回の句の中ではありんこ的に一番でした。
●海猫帰る揺れる漁船のほかは無く(sora)
*情景が浮かび、ちょっと寂しくしみじみとした気分になります。
●うなだれてなお生き残る芒かな(酔男)
*わが身と重ね合わせてしまいます。
次点
・声もたぬ水の秋耳そばだてて(ごはん)
・どの風に合わせているや秋桜(酔男)
「席題」
●自転して月の兎は飛び跳ねる(一献)
*おもしろくてかわいらしい句だと思いました。
●転生を願ひて鳴きし秋の蝉(高蔵)
*たしかに人の視点からすると、そんな風に思える…。
●開けぬままただ眺めいる桃の箱(酔男)
*開けるのもったいない的気分、わかります。
次点
・本当は桃がほしい雉猿犬(一献)
・王様の転石伝説長き夜(鉄飛)
1 件のコメント:
ダントツの最下位で「やっぱりオイラはだめなのさ、前回の俳聖なんてフロック中のフロックに決まってらあ。畜生、いっそのことグレてやる!!」と自棄のやんぱちになっていたところ、女神のような一番句のお言葉。すぐに「お天道様は、ちゃんと見ていなさるんだ、まっすぐ生きなくちゃならねえ」と肝に銘じました。誠にありがとうございました。
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