書き忘れました。
「胸より胸に」に、またもや印象深い挿入歌がありました。
久我美子の合唱サークルが、町の演芸大会で歌う唄です。おそらくタイトルは「幸せの唄」だと思います。
幸せはおいらの願い 仕事はとっても苦しいが
流れる汗に未来を込めて 明るい社会を作ること
みんな歌おう 幸せの唄を
響くこだまを 追ってゆこう
映画では、唄の途中から、演芸会場に集う老若男女の大合唱になるのですが、この唄は有名なのでしょうか。聴いた記憶があります。
先般ご紹介したハモニカ工場を舞台にした「明日をつくる少女」(58年 松竹)の挿入歌とテイストが同じで、のちの山田洋二監督が好んで描いた世界でもあります。非常に民青的です。貧しく愚かな人々をインテリが描く――これは松竹の明らかに一つの伝統なのでしょう。
9 件のコメント:
一人PTAよりアジがあってステキだと思います。それに私、不賛同ではなかったのですけれど。おかしいですね。
有馬稲子さん、東京暮色のズベ役がスキでした。あの映画もやはり、ラストがイイ。
質問1です。「一人PTCよりアジがあってステキだと思」うのは、「一人PTC」のコメント内容より「続・一人PTC」の内容のほうがいいということでしょうか。それとも「虚業実業」を「虚実の境」と改訂したほとを指しているのでしょうか。
質問2 「東京暮色」のラストは、山田五十鈴・中村伸郎夫婦が夜行列車に乗り込み酒を酌み交わす場面でしたっけ。
感想 「東京暮色」の有馬稲子の演技は過剰に映ります。小津映画の”抑制”とは相容れない違和感を小生は感じました。思春期の娘という役どころなので仕方ないかもしれませんが。
もうひとつ疑問が浮かびました。
もしかしたら小生の吾妻橋吟行句より、「幸せの唄」のほうがよろしいということでしょうか。涙で画面が曇ってきた…………
アジがあるかどうか、は私にはわかりませんが、
> 一人PTA
の女性にはお会いしたいのですが、
> 一人PTC
のオジサンにはお会いしたくありません。
(-o-)y-゜゜゜
ウッ、シッシ
よくわかりませんが、誤読したことはよおくわかりました。打ち間違い、読み間違いは気をつけます。
気をつけよう 独りよがりと 思い込み
コメントをだしておきながら、今、拝見した次第の牡丹でございます。
東京暮色のラストは、仰せのとおりと記憶しています。あと、ラストに近くの原節子さんの台詞が、グッときて印象に残っているのです。
鉄飛さん、涙はすでに乾いてますよね。ハンケチが間にあわずゴメンナサイ。
SORAさん、ありんこさん、ナイスフォローありがとうございました!
ありんこさんの句、牡丹賞贈呈です。
牡丹さん、いえいえソンナ。
でもコレ俳句になってませんよ。
有馬稲子の過剰と思われる演技は、彼女の生真面目な理想主義から来るのでしょう。いつもコマーシャル的な部分と衝突していたようですね。
だから、錦ちゃんとの超豪華な挙式も、彼女にはしっくり来ないものがあったのか、4年も持たずに別れています。
私は、彼女が、五味川純平原作・小林正樹監督の「人間の條件」で中国人娘・楊春蘭の役を演じたとき、その魅力の虜になりました。
あの戦争の悲しみを謳い上げた叙事詩のような、スケールの大きな作品では、彼女の大袈裟と言われる演技が映えたのです。
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