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2009年6月12日金曜日

夏はやっぱりロックでしょ ロックの日②

ロックの日夏バージョンはこれにて打ち止め

●夕焼けも聴き飽きしかなパープルや
解説:放課後の校舎から、毎日延々と漏れ聴こえ来る「スモーク・オン・ザ・ウォーター」。おそらく全国津々浦々、どの高校でも放課後にはこの曲が流れていたことでありましょう。コピーの登竜門的ナンバーなので仕方ありませんが、「そこはそうじゃないっ!」と教育的指導をいれたくなるヘッタクソな演奏を毎日聴かされ、私だけでなく夕焼けもきっと「ええ加減にせーよ」とウンザリしていたはず。

●ジューダスのギター瀑布に立つごとし
解説:ジューダスとは、かの渋谷陽一さんも「いいんじゃない?」と一回だけ褒めてくださったブリティッシュ・ヘヴィメタバンド「ジューダス・プリースト」のこと。K.K.ダウニングとグレン・ティプトンの強烈で激しいツインギターに痺れ、瀑布に打たれているかのごとくヘッドバンキングし過ぎて首を痛めた乙女な日もあったのでした。

●初浴衣「移民の歌」で気合入れ
解説:ツェッペリンの名曲のひとつ「移民の歌」は、初浴衣に限らず、なんにでも気合入れるのにおススメ!

●クーラーも効かぬサバスの黒魔術
解説:サバスとは、ボーカルにロック界の奇人オジー・オズボーン(後にロニー・ジェイムズ・ディオ)を擁したブリティッシュ・ヘヴィメタルの祖「ブラック・サバス」のこと。怪奇なパフォーマンスとおどろおどろしい曲調で、黒魔術や悪魔と結び付けられ語られることが多かった。「血まみれの安息日」を夏に聴こうもんなら脂汗が流れます。

●白蛇の音にも負けぬ昼寝人
解説:白蛇とは、第三期パープルを支えたデヴィッド・カヴァーデル(ボーカル)くんのバンド「ホワイトスネイク」の日本語読み。大音量でホワイトスネイクをかけようもんなら、大抵の人はおちおち昼寝などしてられないものですが、自由が丘らへんには負けじと鼾がかける剛の者がおります。

●おはなばた知らず「Imagine」口ずさみ
解説:清楚な高山植物が咲き乱れるお花畑は、頭の中で知らぬ間に「Imagine」がぐるぐるしてしまう、まさにLove&Peaceな世界です。この世から戦争と紛争をなくそう! I hope someday you'll join us and the world will be as oneですよ。

オマケの短歌

●夜の秋ZEPのバラード独り編む 君が浮かびし「All my love」
夜がめっきり秋めいてきたら、ツェッペリンのバラード曲を集めて編集しましょう。最初の1曲は「Since I've been loving you」か「All my love」か迷うところですが、「こんなに貴方を愛し続けてるのにぃ」と煩悶するより、潔くわが愛のすべてを捧げといたほうがポジティブでよろしいかと思われます。

3 件のコメント:

鈴懸 さんのコメント...

ありんこ氏がロック好きなのは存じ上げておりましたが、豊富な知識と感性を生かした句作に、評価☆5つです!!

殊に「ザッ、ザッ、ザーッ、ザッ、ザッ、ザ・ザーッ」という下手くそなギターが聞こえてきそうな最初の句には、何度も頷いてしまいました。

そこで不肖わたくしめも一句。

●レイ君もヨーヨー釣りや夏祭り
解説:レイ・デイヴィスは英国産渋めのロック・バンド「キンクス」のリード・ボーカル。このグループは仲の悪いくせに離れないデイヴィス兄弟以外のメンバーが、クルクルと変わっています。最も有名な曲は「ユー・リアリー・ガット・ミー」。私の一番お気に入りが、アルバム「ギヴ・ザ・ピープル・ホワット・ゼイ・ウォント」に収められた「ヨーヨー」という曲です。

ありんこ さんのコメント...

ありがとうございます。

イギリス4大バンドのうち、ザ・フーとキンクスは馴染みがなく、キンクスは「ユー・リアリー・ガット・ミー」以外、ほとんどわかりません。しかも初めてこの曲を聴いたのはヴァン・ヘイレン版で…。高1のとき、教室の黒板に歌詞書いては、友達と歌ってました。

鈴懸さんがお気に入りの曲は、80年代に入ってからのもの? だとしたら初期の60年代から、相当キンクスの曲作りが変わってますね? お気に入りということは、メロディアスなナンバーなのでしょうか。

ところで、ZEPの愛の歌を聴くなら短歌にあるように、ありんこ的には「貴方を愛し続けて」より「All My Love」のほうをお勧めします。

鈴懸 さんのコメント...

>高1のとき、教室の黒板に歌詞書いては、友達と歌ってました。

私たちも高校生の時よく板書歌唱していましたね。曲は「レット・イット・ビー」あたりでしたが。高1で「ユー・リアリー・・・」とは、何と早熟な。

>鈴懸さんがお気に入りの曲は、80年代に入ってからのもの?・・・お気に入りということは、メロディアスなナンバーなのでしょうか。

そう、アルバムは81年リリースです。ご指摘の通り、初期の作品の曲調とはまったく異なる、バラード・ナンバー。ただしかなり渇いた感じの曲です。私のメロディアス好きがよくわかりましたね。(日頃の軟弱な言動でわかってしまうか・・・)

>ありんこ的には「貴方を愛し続けて」より「All My Love」のほうをお勧めします。

ストリングスによる導入部が美しく、ロバート・プラントが「ALL MY LOVE , ALL MY LOVE」と歌い上げるところは説得力がありますね。本当に良い曲です。
けれども私は「Since I've been・・・」のジミー・ペイジのギター演奏が、すべてのロック・ナンバーの中で最も好きなのです。
あの頃の自由が丘「エンドルフィン」で、もう一度聴きたい。