2012年天地人コンテスト
本コンテスト提唱者である酔男が、あろうことか2011年句会の句を選出しています。しかしその場で異議申し立てがなかったこと、また選者酔男および気づかなかった作者(ごはん、坊主)のいい加減ぶりを記録しておくことも意味があると判断し決定とします。天=3点、地=2点、人=1点と換算した得点を記載しておきます。
■ありんこ選
天 穢土浄土薄き簾の内と外 (鈴懸 七月句会兼題)
地 まなざしに神宿りたる青蛙(せいあ)かな (鉄飛 五月句会席題)
地 もののけの息遣いあり半夏生 (鈴懸 七月句会当季雑詠)
人 風の盆指先だけが言葉持ち (鈴懸 九月句会当季雑詠)
人 月山の月山となる雪の日や (酔男 十一月句会当季雑詠)
■一献選
天 梅雨めきてなお匂い立つ青畳 (ありんこ 五月句会席題)
地 夕立や土の匂いをおこしけり (酔男 七月句会兼題)
地 蒸しタオル当てる床屋の夏衣 (鈴懸 七月句会席題)
人 白靴の古き写真の男たち (鉄飛 五月句会当季雑詠)
人 車窓から誘う菜の花春へ下車 (月歩 三月句会兼題)
■ごはん選
天 どの風に合わせているや秋桜 (酔男 九月句会当季雑詠)
地 パセリ植う小さき山のごとく植う (ありんこ 五月句会当季雑詠)
地 ローファーとナイキ寄り添う春の土手 (月歩 三月句会当季雑詠)
人 今年こそやってほしいなパンまつり (Sora 一月句会兼題)
人 自転して月の兎は飛び跳ねる (一献 九月句会席題)
■鈴懸選
天 パセリ植う小さき山のごとく植う (ありんこ 五月句会当季雑詠)
地 白日傘土塀の角を曲がりけり (鉄飛 七月句会兼題)
地 寒鯉や葉の重なりし池の底 (酔男 十一月句会席題)
人 枯木立いよいよ空を広くせり (酔男 一月句会当季雑詠)
人 炎天に土煙吐き古家逝く (ありんこ 七月句会兼題)
■高蔵選
天 寒鯉や葉の重なりし池の底 (酔男 十一月句会席題)
地 冬の蚊や弱々しくも強く刺し (一献 十一月句会当季雑詠)
地 時計すら怠けてみえる春の昼 (坊主 三月句会当季雑詠)
人 灯が点り庭には虫の九重奏 (Sora 九月句会兼題)
人 梅雨の夜の小一時間の逢瀬かな (酔男 五月句会兼題)
■鉄飛選
天 稲妻や弔問客を脅しけり (酔男 七月句会当季雑詠)
地 枯木立いよいよ空を広くせり (酔男 一月句会当季雑詠)
地 夕立や土の匂いをおこしけり (酔男 七月句会兼題)
人 参道に乾鮭つるす弥彦山 (酔男 十一月句会当季雑詠)
人 北国や思い思いの冬自慢 (一献 一月句会当季雑詠)
■坊主選
天 重い手を入学の日の肩へ置き (一献 三月句会兼題)
地 風光る次の場所へと背を押され (月歩 三月句会席題)
地 今年はと唱えることが生きること (高蔵 一月句会兼題)
人 散り際のサクラ頬張るこいのぼり (Sora 五月句会当季雑詠)
人 梅雨めきてなお匂いたつ青畳 (ありんこ 五月句会席題酔男)
■酔男選
天 雨上がり蒸し気荒ぶる藪蚊たち (高蔵 七月句会席題)
地 新蕎麦は馳走となりて山の村 (鉄飛 九月句会当季雑詠)
地 穢土浄土薄き簾の内と外 (鈴懸 七月句会兼題)
人 半ば散り失せてなお濃く冬紅葉 (ごはん 2011年十一月句会当季雑詠)
人 蜆舟あっちへ行けばまた戻り (坊主 2011年二月句会席題)
●被選出句数
酔男=11、鈴懸=5、ありんこ=5、鉄飛=4、一献=4、Sora=3、月歩=3、坊主=2、高蔵=2、ごはん=1
●得点
酔男=21、鈴懸=10、ありんこ=10、一献=7、鉄飛=7、月歩=5、高蔵=5、Sora=3、坊主=3、ごはん=1
<管理人追記 2013.04.13>
以下、遅くなりましたが資料集にも格納しました(右のサイドバーにも載せときましたよん♪)。ご確認ください。
http://sites.google.com/site/makasuika/files/tenchijin2012.pdf
<管理人追記 2013.04.13>
以下、遅くなりましたが資料集にも格納しました(右のサイドバーにも載せときましたよん♪)。ご確認ください。
http://sites.google.com/site/makasuika/files/tenchijin2012.pdf
0 件のコメント:
コメントを投稿