時刻表稼ぎも稼いだ京太郎
※ずいぶん前のことだが、会社の研修でCMをつくることになった。
課題は「時刻表」であった。
どんなCMをつくったら面白いだろうと
うんうん唸って考えた。
そこで思いついたのが時刻表で一番得をした人は誰だろうということだ。
旅行者は情報を得て活用する。ただそこに損得勘定はそうないだろう。
もちろん時刻表を販売する側は売れれば売れるほど儲かる。
でもそれは当たり前のことで面白くもなんともない。
誰だろう、誰かいるはずだと思ってたときに、
高額納税者の一覧を眺めてみた。
いましたよ、いましたよ、小説家の欄に。
トラベルミステリーの大御所、西村京太郎が。
そこからの企画はスムーズにいった。
着想が良ければゴールまでの道のりは楽しい。
内容としては、ベレー帽をかぶった西村京太郎が、
インタビューを受けるという設定にした。
インタビュアー:「作品の発想法は?」
西村京太郎 :「時刻表一冊だけや」
インタビュアー:「それだけで?」
西村京太郎 :「そうや、それだけで年収2億や。
ぼろい話やで。うひゃひゃひゃ」
と大笑いをしながら時刻表をばんばん叩く西村京太郎
今考えると、もの凄い失礼な企画だが、
これが結構うけた。
おかげでその後、自分自身の仕事の幅が広がり、
恩恵を被った。
なのに、僕は西村京太郎を一度も読んだことがない。
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2 コメント:
間接的には山村美紗も時刻表の恩恵を受けたことになるんかな…?
はい。そして山村紅葉もです。
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